えのぐ日記

小学校で図画工作専科の教諭をしています。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

おすすめの本『子供の世界 子供の造形』松岡宏明著

『子供の世界 子供の造形』松岡宏明 著 三元社 この本は子育てに関わるすべての人の家に、置いておいてほしい。そう思えるくらいの本に出会えた。そう思えるのは、かなり読みやすく、丁寧に語られているからというのもあるし、内容が今まさに私が問題視して…

絵が上手く描けないことを、子どもたちは指導されないといけないのか

うちの小学校ではなぜか毎年、自画像を描かせる。 毎年2月に1年の総まとめとして作品の展覧会があるのだが、そこで全学年、全員の自画像が展示され、展示期間が終わると台紙に貼りつけられ、6年間その台紙に毎年の自画像をためていく。6年生の台紙を見る…

なぜ美術教師は教科書を使わないのか

なぜ美術教師は教科書を使わないのか。 私も含め、多くの図工・美術の教師が図工・美術の教科書を使っていない。 私の恩師である図工・美術の先生は誰も使っていなかった。私が小・中学生の時、図工・美術の教科書は家で眺めるためのものだった。小学校でも…

触覚的平面構成

名月を取ってくれろと泣く子哉 小林一茶 触覚は一番幼稚な感覚だと言はれてゐるが、しかし其れだから一番根源的なものと言へる。彫刻は一番根源的な芸術である。 高村光太郎 名月を取ってくれ、と言ったことはないが、あの雲を食べたい、と言った思い出はあ…